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カンファレンステーマ

毎年、暗号にまつわるストーリーをビジュアルテーマとして取り上げ、
テーマに沿ってイベント全体を演出します。
2006年度 RSA Conferenceは、数学分野における古代インドの業績をたたえ、
ビジュアルテーマの舞台は古代インドへと移ります。


インドの古代文書に残る近代的記号

 紀元499年、古代インド・グプタ朝の首都にあたるクスンプラで、若き数学者アールヤバタが118編にのぼるサンスクリット語の詩節からなる天文学書を発表しました。アールヤバタは、紀元前1500年から900年までの間にゆっくりと発達したベーダ数学の伝統を学び、それまでにわかっていた数学知識をまとめあげようと考えてこの本を書きました。当時、若干23歳の若さだったアールヤバタですが、彼の書いた『アールヤバティーヤ』と呼ばれるこの1冊の薄い本は、後に数学の歴史の中で最も輝かしい業績の1つに数えられるようになり、その考え方は洋の東西を問わず広い範囲にわたって浸透していきました。

 アールヤバタは、地軸をめぐる地球の自転について正しい判断を下していました。また惑星の軌道は楕円であると推測し、日食と月食を正しく説明していました。運動の相対性に関する彼の理論は、アインシュタインより先んじること1400年にもなります。代数と三角法に関する彼の研究は計算論法の基礎をなすもので、サンスクリット語で書かれた原典が8世紀にアラビア語に翻訳され、1000年後にはそれがヨーロッパの言語に翻訳されると、ヨーロッパの数学者にも大きな影響を与えました。

 現代では情報セキュリティの専門家の仕事が、アールヤバタの独創性に富んだ計算法と同じように深く、そして幅広く、世界中のビジネス社会に影響を与えています。数学分野における古代インドの業績をたたえるRSA Conference 2006にぜひご参加のうえ、みなさまのビジネスとアプリケーションの安全を守る前例のないアプローチを、その目でお確かめください。