現在、VoIPや各種映像転送技術によって、既存の専用回線からIPベースのネットワークへの乗り換えが進んでいる。これらはすでに一部のビル建築などで利用されているが、一方で空調や照明、物理的なセキュリティといったビル管理システムは旧来の専用機器による制御が一般的だ。そこで、この制御系システムも含めてIPベースに移行させ、ビル内でやり取りされる情報すべてをひとつのネットワーク上に統合する試みが行われている。
ビルを新築する場合、ケーブルの敷設にはそれぞれ別のコストが発生する。ケーブルの本数を減らすことができれば、大幅なコスト削減を果たせる。さらに敷設時の工程管理でもメリットがある。これまでは個別にケーブルの配線を行うため、業者ごとに別々の工期が必要で調整も面倒だったが、それを一本化できるからだ。 |

 |
清水建設株式会社
エンジニアリング事業本部
情報ソリューション本部
システム計画部 グループ長
大山俊雄氏 |
|