そこで北岡氏は今年5月、新たに「どこカル・ドット・ネット」というNPO団体を設立。地域住民側から「生活者起点の医療」や「必要な医療サービス」とは何かを考える環境作りを行った。自分たちが欲しいと思う医療・福祉の環境を実現するための仕組み作りを行っている。
構想のベースとなるのは、カルテの電子化によって医療者が医療に必要な情報をいつ・どこでも入手できる環境を整備すること。そのためには公衆無線インターネットやモバイルコンピューティングといった下地が求められる。さらに個人情報を含む医療情報を扱うために高いセキュリティ技術も必須となる。 |

京都医療センター(旧国立京都病院)
医療情報部長(産科医長と兼務)
北岡有喜氏 |